たこやき話

じぃじ、タコを切る

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3/6月曜日のお話。
2度目の出勤でも緊張から解き放たれず、早くに家を出すぎてしまって、30分ほど近くのコンビニの駐車場で過ごす事に。
生活リズムが戻せていないままの連勤が始まる。そこも一つ課題だなーと思う。
一度足を踏み外した人間が元の生活に戻るだけでも、必要以上に労力を感じるのは、恐らく自堕落な感性のせいであろうと、自分のだらし無さに嫌気がさす訳だが、分かっていてもなかなか直しきれない。
本当分かってはいる。自覚してるのに、甘えなんだろうか。
到着と同時に元気よく挨拶。昔営業会社の支店長を務めていた時に、よく部下に言ってきた。
『声くらい誰でも出せる。誰でも出来ることをやろうとしないなら、出来ない事を覚える事なんて出来ない。出来ることからでいいからやっていこう。』
あぁ、なんて偉そうな事を言ったもんだと当時を振り返りながら、とりあえず誰にでもできる、”声を出す”というところから2日目のスタートを切ってみた。
早速、前回覚えたて、鉄板の焦げ落とし。
ここで、焦げ落としの工程を写真でお届け。
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たこ焼きの鉄板です。
一見黒く綺麗な鉄板ですが、油と焦げが満遍なくこびり付いている状態です。
それを削り落として行きます。社長いわく、『他の店がどうやっとるかは知らんよ?』という事でしたので、もっと効率のいい方法も探せばあるのかな?削りながら考える日々です。
ちなみにこのお店では、棒ヤスリをサンダーでちょうどいいサイズに加工したものを使います。
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改めて見るとピンボケしてますね。慌てて撮ってるんですよ。
コッソリなんで(おい
削っていくと表面の焦げが削り落ち、生地の焦げた色が顔を出します。ようやく焦げた状態との色の差がみて取れます。
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半分削って比較。だいぶ達成感がでます。
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コレで完成。きらりと鉄本来の銀色が顔を出します。
先輩に初日に何分で皆さんされるんですか?と聞いたところ、
『うーん、だいたい20分くらいかなぁ』
との事。
俺はこの一週間の平均タイム、1時間(上手に出来てない)〜2時間半(自己満足したくてピカピカに)のレベル。
この差は一体…一部確かに妥協も必要かもですが、その妥協点が分からない。
何故ならまだ鉄板を使う工程を知らないからw
使う人に『汚い』と思われる訳にもいかないし、『遅い』と思われる訳にも当然いかない。
悔しいながら恐らく両方思われている。悔しい。早く綺麗に出来るようにならねば。
途中から厨房に呼ばれて、先輩に”タコの切り方”を習う事に。
やった。進歩だ。
包丁を握るのは名古屋市中区金山で、一人暮らしをしていた時の自炊以来。
左手は猫の手。
コレしか包丁を扱うルールを知らない。
タコの切り方は聞く分にはいたって簡単ながら、適当なサイズが、俺にかかると恐ろしい程”適当なサイズ”になる…
切った物と切った物を見比べて、極力同じサイズの感覚を植え付けて、繰り返し切るものの、
部位や位置によってタコのサイズは変わりまくる。
このタコ野郎(謎)
鉄板の次に課題がまた現れた。
社会復帰して気付く。社会人は皆無意識の努力家であり、我慢強い。
俺もきっとそうなるし、それを超えてもっともっと、
もっともっと大きな人間になって見せると自分を奮い立たせ、2日目を終える。
習得称号
ピンボケ盗撮マスター
適当タコ切り野郎